バンコクのペット登録義務化、2027年1月施行へ延期と最新ルール
バンコク都(BMA)の新条例による犬・猫のペット登録とマイクロチップ装着の義務化が、2027年1月10日へ施行延期されました。居住面積に応じた飼育頭数制限や、最大2.5万バーツの罰則など、飼い主が今備えておくべき最新情報を解説します。
By Nori Naka

■バンコクのペット登録義務化が2027年1月10日へ延期 バンコク都庁(BMA)は、当初2026年1月に予定していた「動物の飼育および放し飼いの管理に関する新条例」の施行を、1年間延期し2027年1月10日からとすることを決定しました。
この延期は、チャチャート都知事の提案によるもので、制度運用の改善や市民への周知、さらには無料のマイクロチップ装着巡回サービスの拡充に時間を充てる必要があると判断されたためです。
■なぜ施行が延期されたのか? 今回の延期には、実務上の大きな課題がいくつか影響しています。
・飼育実態の乖離:当初、対象となる犬猫を5万匹程度と想定していましたが、実際には数十万匹に及ぶことが判明し、準備期間が不足していました。 ・家主の同意書問題:賃貸住宅で飼育する場合に「家主の書面同意」が必要というルールが、実務上の大きなハードルとなっており、見直しが進められています。 ・登録拠点の不足:登録できる場所が限定的であったため、都庁は今後1年で移動式ユニットによる無料登録サービスを強化する方針です。
■新条例で義務付けられる「3つの主要ルール」 施行が延期されたとはいえ、基本的なルールに変更はありません。バンコクにお住まいのペットオーナーは、以下の点に注意が必要です。
■1. マイクロチップの装着と登録 生後120日以上のすべての犬と猫に、国際基準(ISO 11784/11785)に準拠した15桁のマイクロチップを装着し、登録することが義務付けられます。
■2. 居住スペースに応じた飼育頭数の制限 住宅の広さや種類によって、飼育できる頭数に上限が設けられます。 ・20〜80平米のコンドミニアム等:最大1匹 ・80平米以上の住居:最大2匹 ・庭付きの一戸建て(面積による):最大3〜6匹以上 ※上限を超える多頭飼育をしている場合、遺棄を防ぐための特別な猶予措置や登録方法が検討されています。
■3. 外出時のルールと罰則 外出時にはリードの着用が必須となり、ピットブルなどの特定犬種には口輪の着用も義務付けられます。違反した場合には、最大25,000バーツの罰金が科される可能性があるため、注意が必要です。
■今から飼い主ができる準備 2027年の完全義務化に向けて、現時点から以下の準備を進めておくことをおすすめします。
・オンライン登録システムの確認:BMAの専用サイト(petregis.bangkok.go.th)や、本人確認アプリ「ThaID」の準備。 ・無料巡回サービスの利用:都庁が実施する移動式クリニックでは、マイクロチップの無料装着や狂犬病予防接種を受けられる場合があります。 ・既存チップの確認:日本や他国ですでにチップを装着している場合、そのIDがバンコクのシステムで読み取り可能か、かかりつけの動物病院で確認しておきましょう。
バンコクは今後、マイクロチップによる個体管理を強化することで、迷子犬の削減や狂犬病の根絶を目指しています。最新情報を常にチェックし、ゆとりを持って準備を進めましょう。
